相変わらず山歩きの生活とはご無沙汰になっています。そこで未公開だった記事の下書きを完成させましたので、今更ですが公開いたします。
※記載内容は2019年9月時点のものです。
2019年9月15日、岩手県の早池峰山に行ってきました。
山歩きに行く回数がめっきり減ってきています。この2週間前に行った塔ノ岳への表尾根ピストンでは、全く脚が上がらずに自己ワーストタイムを記録。
はたして岩手に遠征しても登頂できるのか、不安をかかえての山歩きでした。
早池峰山(はやちねさん)は、岩手県にある標高1917mの山。北上山地の最高峰で日本百名山、新日本百名山]、花の百名山、新・花の百名山及び一等三角点百名山に選定されている。六角牛山、石上山と共に「遠野三山」と呼ばれる。山頂は宮古市、遠野市、花巻市の3つの市の境界となっている。 早池峰山 - Wikipedia
夜行バス
『岩手県』は神奈川県からだとかなり遠くです。わかりわすく言うと、青森県の1つ手前の県です。自分の運転で往復しようなんて考えたくもありません。ラクに効率よく移動しようとすると、(大嫌いな)夜行バス一択となります。
今回の山歩きは土壇場で参加することにしたのですが、三連休の出発当日でも岩手へ向かうバス「イーハトーヴ号」を予約することができました。目指すは「花巻駅」です。
環境保全バス待ち
夜行バスにゆられて、寝ては起きての繰り返し。花巻駅に到着したのは、定刻20分前の6時半。7時間半のロングライドでした。なお、小田越登山口へ向かう「環境保全バス」の出発時刻は9時12分です。ぎゃふん!
参考までにタクシーの運転手さんに聞いてみると、小田越までは1万円を大きく超えるそう。
あきらめてバス停のベンチで時間をつぶしていると、先ほどの運転手さんがオリジナルの観光案内(手書き)を持ってきてくれました。市民ライターとして寄稿もしているとのこと。
駅舎のコンビニ「NewDays」が営業中だったので、朝と昼の食料を調達。待合室で時間をつぶします。待合室の奥でそば屋さんが営業してました。
環境保全バスは定刻10分前にバス停へきました。運転手さんから往復分のチケットを購入します(1,500円×2)。
花巻駅で3名、新花巻駅で10名程度が乗車して、約1時間半かけて登山口の小田越に到着。
ちなみに前日にバス会社に確認したところ、バスは決められた日のみ運行で、一日一便。マイクロバスだけど「満員で人が乗り切らなかったことはなかったよ。」とのこと。
小田越(おだごえ)-山頂
バスに揺られて90分、登山口の小田越に到着。この時点で11時前、早朝から登っている人は下山している時間です。帰りの交通手段も17時12分発の環境保全バス1便のみ。急ぐ必要もないけれど、のんびりもしていられません。ササッと準備をしてスタートです。
登山口前では携帯トイレを販売していました。我々のバスが到着したら、すぐに撤収してました。ここには仮設トイレが数台あります。
道路を挟んで早池峰山の向かいにある『薬師岳』には1時間程度で山頂まで行けるらしいです。早池峰山を眺めるために登るのもありかも?
30分もすると森林限界を超えて岩場に出ます。
山肌はとても滑りやすい「蛇紋岩」でできています。意外と傾斜がきついです。上りはそれほど気にしなくてもよいけれど、下りのことを考えると頭が痛いです。
早池峰山は「花の百名山」でもあるけれど、すでにシーズンオフ。わずかに残っている花はごくわずかです。
巨大な蛇紋岩にかかるはしご。バランス感覚がいい人は、手を使わずに登っていくという…。
剣ヶ峰との分岐点を通過すると、箱庭のようになっています。高山植物が咲いていれば、さぞかし素敵な空間だっただろう。
山頂に到着したときは、ガスに囲まれて真っ白。ときより明るくなるけれども、絶景を見ることはできませんでした。
でも早朝から登っていた人はほとんど下山していたのでとてもすいていました。これで日本百名山49座目。
山頂-河原坊
下りのコースタイムは1時間30分。帰りのバスまで3時間半以上あるので、景色を見ながらのんびりと進みます。
蛇紋岩は本当によく滑るので、一歩一歩慎重にくだります。よく踏みつけられる岩は「磨き」がかかっていてガラスのようにツルツル。靴底の溝の有無に関係なく滑ります。
下山後に聞いた話では、私たちよりもずっと後ろにいたグループで骨折したされた方がいて、ヘリで搬送されたそうです。
私たちは大きなトラブルもなく、無事に小田越に到着しました。
山バッチの販売場所
山バッチは小田越登山口付近では販売していません。登山口近くの「高山植物監視所」で聞いてみると、河原坊にある『早池峰総合休憩所』で販売しているとのこと。河原坊までは車道を歩いて30分程度。バスの出発までは1時間以上あるので先へ進むことにしました。河原坊にもバス停があるので、環境保全バスに乗れます。
河原坊には駐車場があります。ここから早池峰山に登れる河原坊ルートは崩落の影響で、通行禁止になっています。マイカーできた人は、ここから小田越まで歩いてから登山開始となります。
帰路
帰りの環境保全バスの中で新幹線で帰ることを決断。さすかに2日連続の夜行バスは身体がもちません…。
渋滞もなく、バスは新花巻駅へ定刻10分前に到着しました。新幹線が出発するまでは40分ほどありましたが、このあとは慌ただしかったです。売店でお土産を買って、駅のそば屋で食事して、なんとか新幹線に乗ることができました。
最短ルートの新幹線、ロマンスカー、タクシーを使っても家までは4時間半。1日のほとんどを移動の車内で過ごした山歩きでした。本当に腰が痛かった…。
早池峰山(日本百名山:49座目)
GPSデータ
GPSログ解析
開始日時 | 2019/09/15 11:08:26 | 終了日時 | 2019/09/15 16:34:55 |
水平距離 | 7.69km | 沿面距離 | 8.18km |
経過時間 | 5時間26分29秒 | 移動時間 | 3時間28分36秒 |
全体平均速度 | 1.50km/h | 移動平均速度 | 2.13km/h |
最高速度 | 5.93km/h | 昇降量合計 | 1523m |
総上昇量 | 663m | 総下降量 | 860m |
最高高度 | 1913m | 最低高度 | 1051m |
区間解析
地点名 | 通過時刻 移動時間 |
積算距離 区間距離 |
平均速度 | 標高 獲得標高 |
平均勾配 |
---|---|---|---|---|---|
小田越 | 11:08:26 | 0.00km | 1249m | ||
00:57:46 | 1.84km | 1.8km/h | ↑430m ↓0m | 25.21% | |
五合目御金蔵 | 12:19:09 | 1.84km | 1685m | ||
00:23:03 | 0.64km | 1.4km/h | ↑173m ↓0m | 30.73% | |
剣ヶ峰分岐 | 12:53:19 | 2.49km | 1879m | ||
00:11:08 | 0.44km | 2.2km/h | ↑32m ↓0m | 7.46% | |
早池峰山山頂 | 13:07:29 | 2.93km | 1912m | ||
00:13:40 | 0.56km | 1.9km/h | ↑0m ↓32m | -5.81% | |
剣ヶ峰分岐 | 14:00:12 | 3.49km | 1879m | ||
00:20:03 | 0.67km | 1.7km/h | ↑0m ↓178m | -30.70% | |
五合目御金蔵 | 14:32:16 | 4.16km | 1683m | ||
00:52:52 | 1.88km | 1.9km/h | ↑0m ↓425m | -24.46% | |
小田越 | 15:52:19 | 6.04km | 1249m | ||
00:30:04 | 2.14km | 4.1km/h | ↑0m ↓197m | -9.28% | |
河原坊 | 16:34:55 | 8.18km | 1053m |