前日の「伊吹山編」からの続きです。
前日は伊吹山登頂後、福井県まで移動して「道の駅 禅の里」で車中泊をしました。起床後、登山口のある「勝原スキー場」の跡地にある駐車場へ向かいました。
駐車場までは、道の駅から約30分の距離。途中のセブン-イレブンで朝・昼の食事の買出しします。今回の旅セブン-イレブンの食材を何食食べたのだろう。そろそろセブン-イレブンには、私達の公式スポンサーになっていただいた方がいい時期ではないかと…。
荒島岳
荒島岳(あらしまだけ)は、福井県大野市にある標高1,523mの山である。別名大野富士(おおのふじ)。日本百名山に選定されている。白山と同様に泰澄が開山したと伝えられる。山頂には荒島神社があり、信仰の山とされてきた。山域は奥越高原県立自然公園区域[5]に指定されている。
駐車場~元リフト終点
駐車場には7時前に到着。連休初日で混雑するのではと思っていましたが、意外と出足は遅いようです。関東の山とは人の集まり具合が違うのでしょうか?!公衆トイレの横にある電話ボックス内のポストに登山届けを提出して出発。
スタート直後からコンクリート舗装路の急坂が待ち構えています。坂の両脇には桜の木が植樹されたばかり。その名も「カドハラ桜坂」。いつか立派な桜並木になることでしょう。「桜が咲く頃にまた来れたらいいな」と、登頂もしていないのに感慨にふけっていました。
元リフト終点までは約1時間、ガッカリ登らされました・・・、といってもここが登山口。これからが本当の戦いです。
登山口~シャクナゲ平
「勝原コース」は、荒島岳登頂の最短ルートといわれているようだけど、その代わり勾配は急なのかもしれません。でも、登山道はよく整備されていて、危険な箇所はありませんでした。
「トトロの木」と呼ばれる場所もあったけど、どんなアングルから見てもトトロには見えずに少し困惑・・・。ジブリからのクレームはないのか気になるところ。(帰宅後に由来を調べたら、意外な結果が…。)
この時点での天気は曇り。朝のラジオでは「傘が必要ないくらい晴れます!」と言っていて期待していただけに、心の中はさらにドンヨリとした感じ。「白山ベンチ」と呼ばれていても何も見えないので、素通りして先を急ぎました。
シャクナゲ平は一面の雪で覆われていました。真新しい竹ペグが落ちていたので、テン泊していた人がいたのかもしれません。
シャクナゲ平~山頂
山頂へ向かうには、一度下ります。その途中に「中出ルート」からの合流があります。
このあたりまできたら、ときより日差しが出るようになりました。
天気よりも気になっていたのは、頂上付近の雪の残り具合。アイゼンは持参していました。でも念のためにすれ違った人に聞いてみたら、「山頂近くまで行ったがアイゼンを持っていなかったので引き返してきた」とのこと。しばらくして別の人に聞いてみたら、「つぼ足で問題なく登れる」という。判断基準は人それぞれだから仕方がないけど、どちらの意見も参考にさせていただきました。
それよりもうれしかったのが、「雲がはれて絶景が見れるよ!」という情報。木々に覆われたエリアを抜けて、振り返ればいつの間にか白山方面が見えるようになっていました。こうなれば気持ちも晴れ晴れ、足取りも軽くなるというものです。
ただ雪が中途半端な状態で残っていて、急な斜面との合わせ技で登るのに苦労しました。「もちが壁」のあたりでは、上りで使えた雪の足場が帰りには崩れていました。あと1週間早ければ、または遅ければもう少し楽だったかも・・・?と思うことが何度かありました。
結局、アイゼンを装着することもなく山頂へ到着!
360°のパノラマが広がっています!想像以上の絶景!
正面の白山はもちろんのこと、うっすらながらも御嶽山も見えました。夏山の景色もいいものですが、雪がついた山の風景のほうが壮大な気がします。
おにぎりで簡単に昼食を済ませ、名残惜しいですが駐車場を目指して下山を開始します。
山頂~駐車場
曇っていた「上り」と違って、晴れ渡った「下り」は周囲の光景が良く見えて別の場所のよう。天気がいいと山の印象も良くなります。曇りのまま下山してしまったら、「荒島岳」は何の記憶にも残らない百名山となっていたでしょう。
ただ、標高が下がるにつれて、強い日差しと高い気温に苦しめられたり、虫に囲まれたりして、別の意味で記憶に残ることにもなってしまいましたが・・・。
駐車場目前の舗装された急坂(カドハラ桜坂)は、下りとはいえ疲れきった体には、かなりキツイものでした。足への負担を考えて、後ろ向きで進む人・ジグザグで進む人といろいろです(私はジグザグ派)。
温泉〜帰宅
下山後は即帰宅の途につくつもりでしたが、ノンストップで運転しても6時間弱かかる道のりです。汗を流さないで帰るのはさすがに辛そうだったので、近場の温泉に寄っていくことにしました。
駐車場のトイレ脇にあったこの看板ですが、最寄りの温泉や登頂記念バッチが買える場所と所要時間が一元的にまとめられていて、土地勘のない私達にはとても有益でした。
看板の情報を元にして、帰りのルート上にある「九頭竜温泉 平成の湯」に寄っていくことに。バッチもここで買えるようです。比較的新しい施設で浴室も広く、とても清潔感がありました。
ここはモンベルの会員であれば優待でミニソフトクリーム(200円)かパックジュース(120円)を貰えるのがうれしいです。「市民割引(入場料100円引き)よりも内容が良いので悩ましいところ・・・」と受付の方の弁。私も昨年のふるさと納税で手に入れた会員証を活用させていただきましたよ。
バッチは1種類しかありませんでした。この先にある「道の駅 九頭竜」に行けば種類が豊富かも?と向かったのですが、結局、道の駅でもバッチは1種類しかありませんでした。でも、平成の湯より20円安く買えたのでヨシとしましょう。
帰りの高速では渋滞を覚悟していましたが、世間では連休が始まったばかりなので、上り車線はスムーズでした。約500kmの道のりですが、美濃加茂SA・岡崎SA・沼津SAで休憩をとって、日付が変わる前に神奈川まで帰ってくることができました。
感想
連休を少しずらすことによって、混雑と無縁の山歩き遠征ができました。ただ、天気は連休中のほうがずっと良かったので、そこだけが悔やまれるところです。
今までは片道500kmの運転なんてとても考えられなかったけど、車をSTEP WGNに買い替えてからは運転アシスト機能のおかげで、それほど苦もなく辿り着くことができるようになりました(たまには寝て移動したいけど…)。車中泊も以前のRAV4と比較すれば、大幅に広くなって快適です。ハイシーズンでも高い宿代をはらうこともなく、天気をギリギリまで見極めてから計画を実行できる。これだから車中泊の山登りはやめられません!今年は車の中で何回夜明けを迎えるかな?
日本百名山:48座目
GPSデータ
GPSログ解析
開始日時 | 2018/04/28 06:58:33 | 終了日時 | 2018/04/28 14:04:12 |
水平距離 | 9.65km | 沿面距離 | 10.41km |
経過時間 | 7時間05分39秒 | 移動時間 | 4時間50分24秒 |
全体平均速度 | 1.47km/h | 移動平均速度 | 1.92km/h |
最高速度 | 4.64km/h | 昇降量合計 | 2330m |
総上昇量 | 1158m | 総下降量 | 1172m |
最高高度 | 1523m | 最低高度 | 346m |
区間解析
地点名 | 通過時刻 移動時間 |
積算距離 区間距離 |
平均速度 | 標高 獲得標高 |
平均勾配 |
---|---|---|---|---|---|
勝原コース登山口 | 06:58:33 | 0.00km | 347m | ||
00:40:18 | 1.39km | 2.0km/h | ↑310m ↓0m | 24.55% | |
元リフト終点 | 07:42:09 | 1.39km | 675m | ||
01:08:38 | 2.27km | 1.8km/h | ↑491m ↓0m | 23.03% | |
シャクナゲ平 | 09:13:16 | 3.66km | 1203m | ||
00:47:05 | 1.50km | 1.6km/h | ↑314m ↓0m | 22.95% | |
荒島岳_山頂 | 10:22:21 | 5.17km | 1522m | ||
00:39:30 | 1.67km | 2.0km/h | ↑0m ↓326m | -21.11% | |
シャクナゲ平 | 12:07:33 | 6.84km | 1202m | ||
01:00:53 | 2.21km | 2.0km/h | ↑0m ↓506m | -24.36% | |
元リフト終点 | 13:22:32 | 9.05km | 676m | ||
00:34:00 | 1.37km | 2.3km/h | ↑0m ↓307m | -24.28% | |
勝原コース登山口 | 14:04:12 | 10.41km | 346m |