しろくまの宝箱

百名山制覇を目指して奮闘中! GPSで記録したルート・標高データ・区間タイムなどを公開しています。

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6年間の成長をはかる南八ヶ岳@編笠山・権現岳周回コース 2018.7.20

2018年7月20日、八ヶ岳の編笠山―権現岳周回コースに行ってきました。

この7月は記録的な猛暑!寝ているだけでも体力を奪われる日が続いてます。飼いならされた社畜の私は「冷房」という餌に釣られ、ホイホイと会社に行ってしまいます…。そんな我が社にも「働き方改革」の波が少しだけ押し寄せてきました。「選択式の夏季休暇」と「フレックスタイム制」です。これらを使って、平日の山歩きに行くことにしました。

 

どこに行こうか?

丹沢を登るのは早朝でも夜中でも、とにかく暑くて不可能です。「早起きしろ」と言ってしまい申し訳ありませんでした。
暑いなら、涼しい場所へ行けばいいじゃない!」と、マリー・アントワネットが言ったとか、言わないとか…(間違いなく言っていない)。
2,500m以上の高い山なら涼しいだろう!」との目論見で、八ヶ岳の編笠山・権現岳を目指すことにしました。

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編笠山・権現岳周回コース

編笠山(あみがさやま)は、八ヶ岳連峰の最南端に位置する標高2,524mの山。1964年(昭和39年)6月1日に八ヶ岳中信高原国定公園に指定され、山梨百名山に選定されている。

編笠山 - Wikipedia

標高 2,715 m 。江戸時代末期までは長野県富士見地域では「薬師ヶ嶽」とも呼ばれた。
北側の赤岳との間は、キレットとなっていて一気に落ち込んでいる。権現岳から南の八ヶ岳連峰には、自身より高い山はないため、山頂からは赤石山脈(南アルプス)を見渡すことができる。

権現岳 (八ヶ岳) - Wikipedia

 

 

もうひとつの目的

この周回コースは6年前に歩いています。当時はまったくの初心者で、朝6時にスタート、夕方18時にゴールという無謀な山歩きでした。また、当時の服装や靴は、家にあるものを寄せ集めたものばかり。華やかな夏山とは掛け離れたダサさで、写真を見返すことも躊躇してしまうような「黒歴史」…。どちらかといえば、その黒歴史を上書きするための意味合いが強い山歩きとなります。さて今回はどうなることやら…。

 

車中泊地は「道の駅こぶちざわ」

「道の駅こぶちざわ」は、海老名からは2時間弱でたどり着けます。中央道の小淵沢ICをおりて数分の場所です。ICをおりてすぐに「セブンイレブン」と「ローソン」があるので、翌日の朝食・昼食を調達にも困りません。

また、道の駅から登山口の「観音平」までは、車で15分弱という近さです。

 

夜の気温は?

道の駅に到着したのは深夜1:00。標高が1,000m弱なので涼しい夜を期待してました。ですが外気温は24℃。車内はもう少し高めの温度。窓を少し開けてはみたものの、換気がうまくできなかったようです。眠れないことはありませんでしたが、一晩中アイドリングをしていた車が近くに停まったこともあって、とても寝苦しい夜となりました。今後はUSB電源で動く扇風機でも導入して、空気の流れを作るところからはじめた方がよさそうです。

ちなみに観音平駐車場の標高は1,560mなので、道の駅よりも3℃くらいは気温が低いはず。さらなる「涼」をもとめて観音平で車中泊をするのもありだと思います。ですが仮設トイレがあるだけなので、そのあたりの不便さを気する方は道の駅をおすすめします。

 

平日の観音平

朝4時に起きて車の窓から外を見ると一面の雲(ガス?)。久しぶりに太陽を拝まない朝でした。朝食と身支度を整えてから、観音平へ出発しました。

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道の駅から見た空は灰色

観音平の駐車場に到着しても曇り空。準備しているときには気がつかなかったけど、写真を見返すとかなりガスってましたね。

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平日の朝5時過ぎということもあってか、停まっている車は10台程度。6年前に休日に来たときは駐車場に入れることができず、路肩に停めたので大きな違いです。

 

編笠山

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登山口(1,560m)

スタートしてからしばらくは、緩やかな樹林帯で日影のルートを進みます。日差しをさえぎってくれるので快適です。

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モアイ象っぽい岩

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雲海展望台のあたりまで来るとガスが晴れ始め、下山ルートに使う尾根が向こうに見えました。この場所の名が示すとおり、このくらいの高さまでくると雲の上に突き抜けてしまうのでしょうね。

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帰りは向こうに見える尾根を下りてきます。

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雲海展望台

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押手川分岐

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山頂が目前に迫ると樹林帯を抜けるので、強い日差しがジリジリと首筋に照り付けてきます。

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森林限界越えた!

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本日の1座目、「網笠山」に到着。先着者が1名いました。

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もっと広い山頂のような気がしたけど、記憶が蓼科山とごっちゃになっていたみたいです。

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北アルプスの穂高連峰や槍ヶ岳(最大望遠)

目の前に迫る「赤岳」、「権現岳」の存在感がハンパじゃないです。というか、これから権現岳の山頂に向かうのかと思うと、その距離感にウンザリです…。

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左奥:赤岳、中央:ギボシ、右:権現岳

 

青年小屋

権現岳に向かうには、まず「遠い飲み屋」こと「青年小屋」までくだります。小屋目前の岩場は歩きにくくて嫌いです。

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結構、標高下げたな…。

青年小屋のテーブルで軽く腹ごしらえ。ここで同席したお爺さんは、観音平から青年小屋へ直接来たそう。「飲むのが楽しみ」とのことで、缶ビールとハイボールをあっという間に飲んで、網笠山山頂へ向かっていきました。

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青年小屋の水場「乙女の水」で補給をしていきたかったのですが、テン場から片道5分程度と結構歩くことになります。水分は余分に持ってきたつもりだったので、このまま進むことにしました。

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トンボ

 

権現岳

青年小屋裏手から樹林帯のルートへ入ります。9時を過ぎると気温もかなり上がって、日影でもかなり蒸し暑いです。

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樹林帯を抜けて「ギボシ」付近になると、少しスリリングな鎖場が続きます。6年前に来たとき、相棒はおっかなびっくりでしたが、今となっては私よりも軽快に通過していけるように成長しました。

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編笠山が低く見える!

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権現小屋が見えた!

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赤岳も近くなった!

肩に下げた真っ黒なカメラは、太陽の熱を思いっきり吸収して熱くなってます。ファインダーを覗くとその熱が直に顔に伝わってきて、さながら「焼き土下座」のよう…。

権現小屋で小休止してから、権現岳山頂へ。祀られている剣は意外と「しなる」ので、手摺りの代わりとしてつかまると危ないです。

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いつかキレット小屋経由で赤岳を目指したい

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前回来たときと山頂の看板が変わっていました。帰宅後に相棒が調べたところ、ヤマレコに作成者の記録がありました。(作成者は冬の赤岳で遭難されて亡くなられたそうです。)

 

三ッ頭経由で下山

周回コースなので「三ッ頭」を経由して、観音平の駐車場まで戻ります。

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「山と高原地図」では、権現岳-三ッ頭間のコースタイムは40分となっています。ですが、体力を消耗した状態での登り返しがあるので、それなりに山を歩きなれてないとコースタイム通りに到着するのは難しいと思います。初心者の方は、余裕をもって計画を立てたほうがいいでしょう。

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権現岳を振り返ってパチリ

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赤岳が雲に飲まれはじめた!

ここまでの道のりは人も少なく、とても静かでした。ところが三ッ頭山頂には、昼食中のご婦人方が多くてビックリ。

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ここでハイドレーションパックをザックから取り出して、水の残量をチェック。1リットル強の残量があったので、問題は無さそう。だけど、このあとホースから水が出てこなくて、そのトラブル解消に時間をとられてしまいました。

そしてひどかったのがアブの群れ。容赦なく身体中に襲い掛かってきます。ズボンの下にはサポートタイツを履いていたおかげか、大事には至らなかったけど、ストックで追い払いながら歩きました。

三ッ頭からの下山ルートは緩やかで危険な箇所はないのですが、単調な道がひたすら続きます。このあたりに来たときに、脚がなかなか前に踏み出せなくなりました。原因として考えられるのは、「暑さ・疲れ・寝不足・エネルギー不足」などが考えられますが、要はバテたのでしょう。相棒からおやつを分けてもらって、何とか歩けるようになりました。計画的な休息と栄養補給を取ることが重要ですね。

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遊歩道と合流すれば、張り詰めていたものが緩んでしまいがち。だけど、この遊歩道は駐車場の標高よりも低いところまでくだります。駐車場の直前で一気に登り返すことになるので、体力を温存しておきましょう。

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駐車場に戻ってきた!

 

温泉も道の駅で

下山後は、道の駅に併設されている「延命の湯」で汗を流しました。

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露天風呂につかっていたら、猛烈な眠気におそわれて記憶がなくなることが数回…。このあと運転することを考えると大変危険なので、早めに風呂から上がって座敷で1時間ちょっと仮眠をとりました。

夕食も食べる場所を探すのが面倒だったので、同じ建物内のレストラン「森樹」ですませました。

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豚肉生姜焼き定食

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駐車場からはきれいな夕陽が!

平日夜の中央道は小仏トンネルの渋滞もなくて、スムーズに帰ることができました。

 

まとめ

高い山でも暑い日は暑い!
これに尽きるでしょう。山頂付近は涼しいかもしれませんが、そこに到着するまでの数時間は暑いことに違いありません。ガスがかかればヒンヤリするけど、せっかくの景色がガスで隠れてしまえば意味がないし…。あるがままの自然を受け止めるしかないですね。

もう1つの目的、6年前からどれくらい変わったか?行動時間は3.5時間ほど短縮できました。服装や装備も恥ずかしくないレベルのものを揃えて、記念写真も撮りなおすことができました。代表的な山ならば、形と名前が一致するようになりました。なんだかんだと150回以上の山歩きを重ねて、「脱初級」を語ってもいいかな?なんて思ってます。ですが慢心せずにこれからも「安全登山」を続けていきます。

 

GPSデータ

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GPSログ解析

開始日時 2018/07/20 05:34:25 終了日時 2018/07/20 14:38:52
水平距離 12.60km 沿面距離 13.47km
経過時間 9時間04分27秒 移動時間 7時間57分12秒
全体平均速度 1.48km/h 移動平均速度 1.65km/h
最高速度 4.78km/h 昇降量合計 2723m
総上昇量 1354m 総下降量 1369m
最高高度 2716m 最低高度 1509m

区間解析

地点名 通過時刻
移動時間
積算距離
区間距離
平均速度 標高
獲得標高
平均勾配
観音平 05:34:25 0.00km   1564m  
  00:46:13 1.48km 1.9km/h ↑287m ↓0m 20.44%
雲海展望台 06:20:38 1.48km   1876m  
  00:37:35 1.09km 1.7km/h ↑188m ↓0m 18.39%
分岐 06:58:13 2.57km   2094m  
  01:11:36 1.47km 1.2km/h ↑402m ↓0m 31.06%
編笠山 08:12:52 4.04km   2523m  
  00:31:22 0.66km 1.1km/h ↑0m ↓120m -19.99%
青年小屋 08:57:39 4.70km   2381m  
  01:24:41 1.95km 1.3km/h ↑313m ↓0m 17.32%
権現岳 10:47:53 6.65km   2697m  
  00:40:31 1.17km 1.7km/h ↑45m ↓163m -10.68%
三ッ頭 11:39:40 7.83km   2575m  
  00:47:24 1.52km 1.9km/h ↑0m ↓332m -23.23%
木戸口公園 12:39:25 9.35km   2231m  
  01:20:57 2.65km 2.0km/h ↑0m ↓632m -25.13%
八ヶ岳横断歩道 14:01:59 12.00km   1583m  
  00:36:53 1.48km 2.4km/h ↑54m ↓84m -2.11%
観音平 14:38:52 13.47km   1564m  

 

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撮影に使用した機材